ブログ2024.10.20(更新日:2024.10.26)

ECサイトのセキュリティポリシー策定のステップを解説

ECサイトのセキュリティポリシーを策定するためには、データの保護、システムの安全、顧客情報の管理など、多方面からリスクを検討し、適切な対応策を定める必要があります。
以下に、セキュリティポリシー策定のステップを解説します。

ポリシー策定の目的を明確にする

目的を定義

ECサイトで扱う顧客データや取引情報など、重要な情報資産の保護が主な目的です。具体的には、情報漏えいの防止、不正アクセスの防止、データの整合性保持などを目的に掲げます。

適用範囲を特定

従業員や外部パートナー、顧客情報など、どこまでをポリシーの対象とするかを明確にします。

リスク評価の実施

資産の洗い出し

どの情報やシステムが保護すべき重要な資産であるかを特定し、優先順位を付けます。

リスク評価

脅威(例:不正アクセス、フィッシング詐欺、マルウェア)と脆弱性を評価し、リスクレベルを判断します。

セキュリティ対策の設計

認証とアクセス制御

ユーザー認証を強化し、管理者権限や顧客のアクセス権を厳密に管理する必要があります。2要素認証や定期的なパスワード変更も有効です。

データの暗号化

顧客情報、特に支払い情報などの機密データは暗号化を行い、安全に保管・伝送します。

セキュリティの監視とログ管理

アクセスログやエラーログを定期的に監視し、異常検知の仕組みを導入します。

法令および規制への準拠

個人情報保護法やPCI DSSなどの業界標準に準拠することで、法的リスクを低減します。クッキーやプライバシーポリシーなどの同意取得も確認が必要です。

インシデント対応計画の策定

インシデント対応手順

不正アクセスやデータ漏えいが発生した場合の手順を明確にします。
報告ルート、対応フロー、社内外への通知方法などを定めておくと、緊急時にスムーズな対応が可能です。

定期的な訓練

従業員へのセキュリティ訓練やインシデント対応訓練を実施し、セキュリティ意識の向上を図ります。

セキュリティポリシーの見直しと更新

定期的なレビュー

セキュリティポリシーは定期的に見直し、脅威環境や業務の変化に合わせて更新します。

監査の実施

外部または内部の監査を通じて、実施状況と遵守状況を確認します。

これらの手順に沿って、ECサイトにおけるセキュリティポリシーを策定することで、利用者や企業に対する信頼を構築し、持続的なサイト運営に寄与します。